お知らせ
喘息患者の新型コロナワクチン接種についての注意事項
2021.02.10学会員
「今後、医療者に続いて65歳以上の高齢者、優先接種対象疾患の患者、そして一般の国民へのワクチン接種が始まります。まずは、あなたの喘息治療を担当しているかかりつけ医にワクチン接種の可否をご相談いただきたいと思いますが、以下に、本学会の喘息患者さんに対するワクチン接種の考え方を示します。」
- 喘息患者が新型コロナに罹りやすいわけではなく、重症化のリスクも健常者と比べて高くはないとされています。
- ただし、コントロール不良や増悪(発作)の繰り返しがある人は重症化のリス クがあるのではないかとされています。
- したがって、喘息自体は優先接種対象疾患ではありませんが、コントロール不良な方や、重症の方では接種のメリットが極めて高いと思われます。また、コントロールされている喘息患者さんでは、健常者と同様のメリットと考えられます。
- 接種後30分程度は接種場所(医療者のいるところ)で経過観察が必要です。
- 過去にインフルエンザなどのワクチン接種で呼吸困難や全身性湿疹などの重度の副反応があった人は避けるべきと考えます。
- ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチン接種は、ポリエチレングリコールやポリソルベートでアレルルギー反応があった人は避けるべきです。
一般社団法人日本喘息学会
